整体師が採用できない原因と、人が集まる求人の作り方

整体師が採用できない原因と、人が集まる求人の作り方

募集はかけている。待遇も近隣と大きく変わらない。それなのに人が採用できない――整体院では、この状態が何ヶ月も続いてしまうことがあります。コネクトが支援した西日本のリラクゼーション店も、年間約40万円の広告費をかけて応募ゼロ・採用ゼロでした。原稿の設計を変えたところ、同程度の広告費の枠内で応募が継続発生し、見学は累計10件以上、採用3名まで動きました。本記事では、整体師が採用できない原因を整理したうえで、人が集まる求人の作り方を手順で解説します。

1. 採用できない求人に共通する4つの型

1. 採用できない求人に共通する4つの型
  • 収入のイメージが持てない:歩合や指名制度がある募集で「頑張り次第」としか書かれていないと、求職者は自分の収入を見積もれません。計算できないものには踏み出せません。
  • 施術の中身が書かれていない:同じ「整体」でも、手技・施術時間・1日の担当人数・使う機器は院ごとにまったく違います。ここが無いと、求職者は他院との違いを判断できません。
  • 未経験からの道筋が示されていない:技術をどう身につけ、どのくらいで施術に入れるのか。研修期間中の収入も含めて書かれていないと、未経験者は検討の土俵に乗れません。
  • 誰に来てほしいかが決まっていない:求人がうまくいかない原因は、待遇や魅力が足りないことより、自院に合う人を分解・言語化できていないことにあります。

少人数で運営する院ほど、1名の採用が経営にも現場の負荷にも直結します。だからこそ、応募数を増やすことより「会いたい人から応募をもらう」ことに設計を寄せたほうが早く結果につながります。

2. 人が集まる整体院求人の作り方 5ステップ

2. 人が集まる整体院求人の作り方 5ステップ
  1. 募集職種と雇用形態を先に切り分ける。国家資格が必要な施術者と、資格を必須としない整体スタッフでは母集団の大きさが違います。1本の求人に混ぜず、別々に出したほうがどちらの訴求も明確になります。雇用形態も同様で、完全歩合と固定給ありでは踏み出せる人の数が変わります。
  2. 収入を「計算できる状態」にする。歩合率、控えめな試算での月収、指名がついたときにどう変わるか。求職者が自分で計算できる粒度まで書きます。これが応募への一歩を最も強く後押しします。
  3. 施術の中身を、入社後が想像できるレベルまで書く。どんな手技を扱うのか、1回の施術時間、1日の担当人数、1日のタイムスケジュール。書けば書くほど、ミスマッチの少ない応募になります。
  4. 技術習得の道筋を示す。未経験からどの順番で何を覚え、どのくらいで独り立ちするのか。研修期間中の収入がどうなるのかも含めます。整体は「技術が身につく」ことが最大の魅力になり得る業界です。
  5. 合う人/合わない人を明記する。「こういう方には向いていません」と書くことは応募を減らす行為ではなく、会いたい人からの応募比率を上げる行為です。少人数の院ほど効きます。

3. 【事例】応募ゼロの状態から、採用3名へ

3. 【事例】応募ゼロの状態から、採用3名へ

コネクトの支援先の事例です(社名は非開示)。整体院とは業態が異なりますが、施術系・地方・歩合制という条件が重なる点で構造が共通しています。

ビフォーアフター:年間約40万円の広告費で応募ゼロ・採用ゼロ → 同程度の広告費の枠内で応募が継続発生、見学累計10件以上、採用3名(うち1名が定着)

西日本の地方都市のリラクゼーション・マッサージ店(2店舗)/セラピスト(業務委託・完全歩合制)
Before(導入前):年間約40万円の広告費をかけても応募が1件も来ない状態。「出張・店舗マッサージ」と一口に言っても中身は様々であるにもかかわらず、どんな施術をするのか・どう稼げるのか・技術をどう身につけるのかが求職者に伝わっていなかった。

After(媒体運用の改善後):原稿の継続改善により応募が継続的に発生する状態になり、約1.5年の支援を通じて見学が累計10件以上、採用3名に至った(うち1名が定着して継続勤務中)。

成功したポイントは次の4点です。

  1. 歩合制の最大の不安「ちゃんと稼げるのか」を、歩合率65%・控えめな試算でも月収30万円以上・指名率の高さが予約と収入の安定につながることを、原稿の冒頭で数字とともに示して先回りで解消した。
  2. 業務委託を「手に職をつけて自分で稼ぐ働き方」と意味づけ直し、技術が身につくことを前向きな動機として訴求した。
  3. どんな施術を行うのか、1日のタイムスケジュールはどう流れるのか、未経験から技術をどう身につけていくのかを具体的に描き、求職者が自分がここで働く姿を想像できるようにした。
  4. 歩合率・指名率・通いやすい立地といった強みを他院と比べて一目で分かる形にし、あわせて夜間勤務可の方・ダブルワーク希望者へターゲットを広げた。

広告費は増やしていません。同じ枠内で、伝える順番と中身を変えただけです。

4. 独立志向を、敵にしない書き方

4. 独立志向を、敵にしない書き方

整体は技術が身につけば独立できる業界です。そのため「育てても辞めてしまう」という懸念から、求人で技術習得を前面に出しづらいという声をよく聞きます。

しかし、この業界で最も強い訴求は「ここで何が身につくか」です。 技術習得の道筋を隠すと、応募の母数そのものが減ります。むしろ正直に打ち出したうえで、在籍期間中に院が得るものと、本人が得るものを両立させる設計にするほうが現実的です。

  • 身につく技術を具体的に書く:扱う手技、症例の幅、指導体制。何年でどこまで到達するのかを示します。
  • 独立支援の方針を明文化する:支援するのか、しないのか。曖昧にしておくと、かえって不信につながります。
  • 在籍中の魅力を並べる:集客を院が担うこと、施術に集中できること、経営の実務を学べること。独立志望者にとっての価値は「今すぐ一人でやるより効率がいい」ことです。

定着そのものは求人では解決しきれません。前述の事例でも、採用3名のうち2名は早期に離職しています。入口の精度は見せ方で上げられますが、定着は報酬設計や受け入れ体制に依存します。固定部分の導入や研修期間中の収入補填まで踏み込めれば、さらなる伸び代があります。

5. 自院で書ききれないときの選択肢

5. 自院で書ききれないときの選択肢

原稿づくりを外部に任せる場合、いわゆる採用代行は担う範囲によって4つに分かれます。費用と、社内に残るノウハウが変わります。

類型担う範囲メリットデメリット
媒体運用型求人媒体の原稿作成・運用(応募集めまで)費用を抑えやすく、採用ノウハウが自院に残る応募者対応・面談は自院で行う
応募対応型媒体運用+応募者への連絡・日程調整採用担当の工数を大きく削減できる費用が上がる
面談代行型初回面談まで代行採用業務をほぼ任せられる費用が高く、ノウハウが残りにくい
人事・採用コンサル型採用戦略の設計や人事業務全般を支援採用以外も含め体制を強化できる費用が最も高くなりやすい

コネクトは媒体運用型です。求人原稿の制作と媒体運用で応募を集めるところまでを担当し、応募者への連絡・見学対応・面談は御院で実施していただきます。施術の相性や院の雰囲気は現場でしか判断できないため、面談は御院が担う形が結果として機能しやすい、という考え方でもあります。なお、職業紹介とは異なり許認可を要しない採用支援という位置づけです。

まとめ

整体院で人が集まる求人をつくる手順は、次のとおりです。

  • 職種と雇用形態を切り分ける:資格必須と資格不問、完全歩合と固定給ありでは母集団が違う。別々に出す。
  • 収入を計算できるようにする:歩合率・控えめな月収試算・指名時の変化を数字で書く。
  • 施術の中身を書く:手技・施術時間・1日の担当人数・タイムスケジュールまで具体化する。
  • 技術習得の道筋を示す:何をどの順で覚え、どのくらいで独り立ちするか。研修期間中の収入も書く。
  • 独立志向を敵にしない:「ここで何が身につくか」がこの業界で最も強い訴求。隠すと母数が減る。
  • 合う人/合わない人を明記する:少人数の院ほど、応募数より応募の質が効く。

年40万円かけて応募ゼロだった状態から、広告費を増やさずに採用3名まで動いた事例があります。まずは「稼げるのか」「何が身につくのか」の2つに、具体的に答えるところから始めてください。

人材紹介の60〜120万を、面談着座8万に。

ジョブコネクトは、求人媒体の原稿制作と運用を代行し、応募を集めるところまでを担う採用支援です。応募者への対応・見学対応・面談は御院で実施していただき、面談に着座した時点で費用が発生します。初期費用・月額固定費はかかりません。費用は面談着座1件あたりパート3万円/正社員8万円から。まずは現在の求人原稿を一緒に読み解くところから始めましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 未経験者を採用しても戦力になりますか?

A. 技術習得の道筋を設計できるかによります。何をどの順番で覚え、どのくらいで施術に入れるのかを求人段階で書けるなら、未経験者にも検討してもらえますし、入社後のギャップも減ります。資格を必須としない整体スタッフは母数が十分にあるため、育成前提の採用は現実的な選択肢です。

Q. 技術が身につくと書くと、独立されてしまいませんか?

A. 整体は技術が身につけば独立できる業界であり、その構造は求人では変えられません。ただし「ここで何が身につくか」はこの業界で最も強い訴求でもあるため、隠すと応募の母数そのものが減ります。独立支援の方針を明文化し、在籍中の魅力(集客を院が担う・施術に集中できる・経営実務を学べる)を並べて、正直に打ち出すほうが現実的です。

Q. 求人原稿の作成だけを頼むことはできますか?

A. 採用代行は担う範囲によって4類型に分かれます。コネクトは媒体運用型で、求人原稿の制作と媒体運用で応募を集めるところまでを担当し、応募者への連絡・見学対応・面談は御院で実施していただく形です。費用は面談着座1件あたりで発生し、初期費用・月額固定費はかかりません。

Q. 自社の業種でも効果は出ますか?

A. 応募の母集団が一定ある職種(製造・保育・建設・販売・サービスなど)であれば、求人媒体の運用改善で応募増・コスト削減が見込めます。一方、医師や1級施工管理技士のように母集団が極小の職種は媒体運用では費用対効果が出にくいため向きません。(参考:成果報酬型で「応募が来ない」を変える採用の考え方

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