保育士の採用単価の相場は?紹介料に頼らず抑える方法

保育士の採用単価の相場は?紹介料に頼らず抑える方法

保育士を1人採るのに80〜100万円。保育の紹介手数料率は令和5年度で24.3%と、看護(21.6%)・介護(20.2%)より高い水準です。採用が続くほど、園の経営は圧迫されます。コネクトが支援した介護施設(資格職・売り手市場という点で保育と構造が近い領域)では、求人媒体の運用改善で採用単価を約400万円/名 → 約70万円/名まで引き下げました。本記事では、保育士の採用単価の相場を確認し、紹介料に頼らず抑える方法を解説します。

1. 保育士の採用単価はチャネルで決まる

1. 保育士の採用単価はチャネルで決まる
チャネル1人あたりの目安母集団・性質
公的平均(厚労省・令和5年度)保育 64.6万円パート込みの混在・全国平均・令和5年度実績
人材紹介エージェント(常勤ベース)保育 80〜100万円理論年収の約20〜35%(保育は令和5年度で24.3%)
求人広告のみの中途採用約31.2万円(マイナビ調査)自園で応募を集める前提

紹介手数料の根拠は厚生労働省『職業紹介事業報告』令和5年度の職種別手数料率です(保育24.3%/看護21.6%/介護20.2%。出典PDF)。中途採用全体の1人あたり採用単価は103.3万円というデータもあります(就職白書2020)。

保育は3職種のなかで手数料率が最も高い水準です。「採用単価が高い」と感じているなら、まず紹介比率を確認してください。

2. 単価を下げる余地はどこにあるか

  1. 紹介依存。理論年収の20〜35%が採用のたびに発生し、人数に比例して膨らみます。
  2. 売り手市場。有資格者が不足しており、決まりにくいぶん単価は上がります。
  3. 求人原稿が応募に転換していない。クリック課金型の媒体では、応募に至らない原稿はそのまま広告費の無駄になります。

1と2は市場の構造で、すぐには変えられません。単価を下げる余地は、ほぼ3に集中しています。

3. 参考事例:採用単価 約400万円/名 → 約70万円/名

3. 参考事例:採用単価 約400万円/名 → 約70万円/名
コネクトの支援先:四国地方の地方都市の介護施設(施設看護師・介護士/正社員・高介護度)
Before(導入前):年400万円規模の求人費で応募6件・採用1名。テレビCM約300万円・お祝い金100万円を投じても採用ゼロ。地域の介護の有効求人倍率は約3.6倍。

After(媒体運用の改善後):採用LP・動画・求人原稿を作り直しIndeedを運用。応募が月1件から月2〜3件へ継続発生し、運用累計で応募51件(媒体への広告費 ¥2,111,827/応募単価 ¥46,929)、採用3名。

注目すべきは、「お金をかけていなかった施設」ではないという点です。テレビCMに約300万円、お祝い金に100万円を投じていました。それでも採用ゼロ。単価を押し上げていたのは金額ではなく、かけ方でした。

成功したポイント

  1. 相場1.5倍の給与と保育園完全無料という高待遇を、求職者が一目で分かる形に可視化した。
  2. 職種ごとにターゲットを分け、原稿を作り分けた。
  3. 採用LPと動画で現場の様子を見せきり、検討材料を増やした。

さらなる伸び代:採用3名のうち2名は早期に離職しています。売り手市場で人材紹介が主流の領域のため、媒体運用だけで全ての枠を埋めるのは容易ではありません。成果報酬型の求人サイトの併用や、受け入れ体制・評価制度といった定着施策まで踏み込めば、まだ伸ばせる余地があります。定着が改善すれば、実質的な採用単価はさらに下がります。

4. 紹介料に頼らず単価を抑える6ステップ

4. 紹介料に頼らず単価を抑える6ステップ
  1. チャネル別に採用単価を出す(紹介と媒体を混ぜて平均しない)。
  2. 紹介比率を把握する。ここが単価を押し上げている最大要因であることが多いです。
  3. 求人原稿を「どんな保育士に来てほしいか」から作り直す。
  4. 他園と比べて勝っている条件(持ち帰り仕事なし・行事の縮小・配置基準の余裕・ICT化・残業時間・有給取得率)を1〜3個に絞って訴求する。
  5. 園の写真を揃える(素材があるほど、同じ応募数を得るための広告費が下がります)。
  6. 汎用媒体と保育特化の専門媒体を併用し、母集団を広げる。

媒体は、汎用の IndeedAirワーク 採用管理 と、保育特化の 保育士バンク を使い分けます。汎用は母数が大きく調整しやすい、専門は有資格者に直接届く。強みが違うだけです。

5. 成果報酬型を選ぶときの注意

5. 成果報酬型を選ぶときの注意

採用単価を下げる手段として成果報酬型の採用支援が選ばれることが増えていますが、課金タイミングで性質はまったく変わります。人材紹介は採用課金が主流、2026年現在は求人用SNSの運用とセットにした応募課金型も増えています。

課金タイミング仕組み園側のリスク
応募課金型応募1件ごとに課金要件に合わない方・ご高齢の方の応募にも費用が発生し、費用対効果が読みにくい
面談着座課金型書類選考通過後、面談に着座した時点で課金面談前の応募には課金されない
採用課金型採用決定時に課金(人材紹介の主流)1件あたりの単価が高くなりやすい

コネクトはこの構造を踏まえ、応募の質と費用対効果を両立させる「面談着座成果報酬」を採用しています(パート3万円/正社員8万円から。初期費用・月額固定費はゼロ)。

まとめ

保育士の採用単価を抑えるための要点です。

  • 相場はチャネルで変わる:公的平均64.6万/人材紹介80〜100万/求人広告のみ約31.2万。
  • 保育は手数料率が最も高い:令和5年度で24.3%(看護21.6%・介護20.2%)。紹介依存の負担が大きい。
  • 下げる余地は求人原稿にある:市場は変えられないが、応募に転換する原稿は今日作れる。
  • 問題は金額でなく「かけ方」:CM300万円・お祝い金100万円で採用ゼロだった参考事例もある。
  • 定着まで含めて単価を見る:早期離職が減れば、実質的な採用単価はさらに下がる。

まずはチャネル別に単価を出してください。紹介比率が見えれば、下げ幅も見えてきます。

人材紹介の60〜120万を、面談着座8万に。

ジョブコネクトは媒体運用型の採用支援です。求人原稿の作成とIndeed・Airワークの運用(応募集めまで)を担当し、応募者への連絡・面談は貴園で実施いただきます。費用は面談着座1件あたりパート3万円/正社員8万円から。初期費用・月額固定費はかかりません。まずは現在の採用単価を一緒に見える化しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 保育士の採用単価の相場はいくらですか?

A. チャネルによって変わります。公的平均(厚労省・令和5年度)では保育64.6万円、人材紹介エージェント(常勤ベース)では80〜100万円、求人広告のみの中途採用は約31.2万円という調査もあります。

Q. 保育士の紹介手数料はなぜ高いのですか?

A. 厚生労働省『職業紹介事業報告』令和5年度の職種別手数料率では、保育は24.3%と、看護(21.6%)・介護(20.2%)より高い水準です。有資格者が不足する売り手市場であることが背景にあります。

Q. 紹介をやめて媒体だけにできますか?

A. 保育士は母集団が一定ある職種のため媒体運用は成立しますが、売り手市場で人材紹介が主流の領域でもあります。全てを媒体に寄せるより、媒体で採れる分を媒体に寄せ、紹介は必要な場面に絞るという設計が現実的です。

Q. 自社の業種でも効果は出ますか?

A. 応募の母集団が一定ある職種(製造・保育・建設・販売・サービスなど)であれば、求人媒体の運用改善で応募増・コスト削減が見込めます。一方、医師や1級施工管理技士のように母集団が極小の職種は媒体運用では費用対効果が出にくいため向きません。(参考:成果報酬型で「応募が来ない」を変える採用の考え方

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